世界の高エネルギー天文衛星アーカイブスの紹介
PLAINセンターニュースの記事(1) (by Tamura-san)
PLAINセンターニュースの記事(2) (by Tamura-san)
私たちがXMMを使って行った研究論文 (Okajima, Ebisawa and Kawaguchi, 2006, ApJ, 625, L105)
XMM-Newton Science Operation Center
XMM-Newton Science Archive (XSA)
JAVA appletを使っている。ブラウザ依存性あり。不必要に複雑!(ヨーロッパのソフトによくある話。)
我々が関心を持っている天体、"M82"でアーカイブスの検索。データをダウンロード。ダウンロードするには一応、ユーザー登録が必要。 久しぶりに見たら多くの機能が追加されていた。Image Gallery, 出版された論文へのリンク、Aladinとのリンクなど。
2005年に初めてこの観測データを見つけたとき、まだデータは公開されていなかった("proprietary" data)。公開日を待って、さっそくダウンロード。 元の観測者と科学的関心が異なることを確認の上、解析を進めて論文を出版した。
ソフトウェア(SAS)とキャリブレーションファイル( Current Calibration Files; CCF)はXMM独自に管理。HEASARCの枠組みに乗っていない。ヨーロッパのミッションで共通の枠組み、というのもない (INTEGRALと全く独立)。
ヘルプデスクが良くできている。過去のヘルプを検索できる。"jitterbug"というパッケージを使っているようだ。
私の質問、ID21391。2006年4月10日に質問、当日acknowledgementが来た。正式回答は4月18日。
広い視野で、ほぼ全天をカバー。それほど暗くない(>1mCrab; 1600点体)X線、ガンマ線ソースを網羅した 正確なカタログを作成。
データアーカイブスにはHEASARCのW3browseをカスタマイズしたものを利用。
一つのpointing (Science Window; ScW)は30分程度。一日に、約50のScWがある。 少しずつ視野をずらして(dithering)観測を行う。軌道周期は約3日。その間に100以上のScWがある。 一つの観測(Observation; obs)は、数軌道を要するので、数百のScWからなる。
アーカイブユーザーは、ScWごとのデータ、あるいはobsをまとめたデータを取得することができる。
INTEGRALのデータとソフトウェアは複雑。とっつきにくい。そのため、"Source archives"が用意されている。 すでにある程度解析済みの、天体ごとのライトカーブやエネルギースペクトルを取得することができる。 ライトカーブをブラウザ上で拡大できるのが便利。どんな技術を使っているのだろう??
ROOTが好きで(CERNにも近いし)、INTEGRAL解析システムにとりいれようとしたが、成功しているとは言えない。 AstroROOT
不必要に複雑な解析システムとソフトウェアで、使いにくい。 単純にデータにアクセスするのに、何層もの"Data Access Layer"を定義している。あるコードではポインタのポインタのポインタを使っていた!
しかし、文書管理、プロジェクト管理が非常にしっかりしているのには感心する (スイスの得意分野?)。 たとえば、ソフトの出すエラーコードが全部定義され、管理されている。
1998年以来、すべてのBugレポートが保管されている!何年もかけてバグトラックしている。
ASM Source Catalog。 全天の明るい天体のライトカーブ。X線バイナリーの研究者には必須。
skyview. VOのさきがけ。いろいろな波長で、天球上の好きな場所のイメージを描ける。