第一回衛星データ処理勉強会 「ミドルウェア "TSUNAGI" を用いたウェブアプリケーションの構築」 ■日時 2006年07月03日(月) 10:00〜12:30、13:30〜15:30 ■場所 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部 宇宙科学情報解析センター -------------------------------------------------------------------------------- ■質疑応答&意見交換 - 用語の説明をお願いされたキーワード。 - XML - XSL - RNG - UML - データ登録に関して、tsunagi ではサービスを定義するようなことは考えていない。 -> RDB へのデータ登録をいかに簡単に行うか、そのための枠組み作りを重視している。 - データ登録において、Definition Files(定義ファイル群)はテーブルごとに作成する。 - 要求分析で言う「ユーザー」とは一般の利用ユーザーではなく、各プロジェクト内で詳 しい人/担当者。 -> 各プロジェクトでシステムの質をなるべく合わせられるようにガイドラインを整備 している。 - FITS ファイルの構造は別文書で定義されている。 要求分析では FITS などのファイルと、テーブルとの関係を明らかにするものである。 -> 条件を満たすようなテーブルを作成して下さい、と言う要求を定める。 - テーブルの定義の仕方には任意性がある。 SOLAR-B では、カラム名は FITS キーワードと一致させている。 - ユースケースに記述した項目は、もれなく実装されていることを設計以降の作業で確認 することが望ましい。 -> ユースケースと機能との対応表があると良い。 - 性能要求を定義するのは、システム想定規模を明らかにして開発者に伝えることや、シ ステムとしてその性能を保障すること、などのためである。 - 画面遷移記述用のステートマシン図程度であれば、要求者が書いた方が良いか。 - UML は設計成果物として、アプリケーションに追随してメンテナンスしていくことを考 えている。 -> 最終的には、UML から Java のスケルトンコードや各設定ファイルを出力するとこ ろまで達成したい。 - tsunagi は、Web データベースシステムを構築するためのフレームワークであり、それ 単体で動作するものではない。 - データベースの管理機能についても、tsunagi のサポート範囲に含まれると良い。 -> どう標準化するかが難しい。 - 画面遷移は、システムのことを理解できていないと作ることはできないと思われる。 従って、開発者ではなく、要求分析者が検討することとした。 - データ登録に関しては、要求分析者は、要求事項の箇条書きではなく、例えば FITS の キーワードと RDB のカラムとの対応関係を明確に提示すべきである。 -> 設定ファイルに関しては、書けるならば要求分析の段階で書いてしまった方が効率 的である。 - ソフトウェアの作りとして、以下の 2 種類が考えられる。 ・ 設定ファイルをコンパイルしてソースプログラムを吐き出す。 ・ 設定ファイルを読み込むソースプログラムを作り、動かす。 -> 一長一短があり、どちらの方法が良いとは一概には言えない。 引き続き検討が必要である。 - STP では、標準形式ではないデータを利用している。 5 つくらいのフォーマットがあって、さらにそれぞれについて亜種がある。 -> 共通部分を切り出して、拡張部分は個別に作るなどの対応が現実的か? -> データ構造としては「PDS」が一般的である。tsunagi で取り込むことは可能か? 以 上